AlphaGoまた進化。もはや人類が勝つのは不可能？

トップ棋士ですら勝てない

2016年3月あるニュースが世界を驚かせました。Google社の人工知能AlphaGoが世界最強の棋士をやぶったのです。囲碁は人類が作り出したもっとも複雑なゲームといわれ人工知能が勝つのは不可能とされていました。

それを可能にしたのは、ある革新的な技術です。

ディープラーニング！今までにない人工知能を画期的に進化させる技術だと期待されています。秘密は人間の脳を模倣した事。脳内のネットワークを再現した事で人間と同じような思考ができるようになった事のです。

例えば、認識する力。沢山の人が行き交う映像の中から特定の人物を一瞬で探し出す事ができます。

さらに創造する力も手に入れようとしています。言葉を入力すると、その言葉から連想される画像を作り出します。作曲もできるようになりましたし小説を書けば賞まで取ってしまいます。

まさか人工知能がこんなにも早く革命を起こすとは誰が予測できたでしょう。

ヤツが戻ってきた！

Googleのグループ会社『Deep Mind』の研究チームがイギリスの科学雑誌『Nature』に発表したところによると、世界最強といわれる囲碁棋士に勝った『AlphaGo』がさらに進化し打ち手を全く教えずに白紙の状態から学習して従来型の人工知能を破ったそうです。

つまり、プロ棋士の方には失礼ですがもう人間との対局から学ぶ事はなくなったという意味です。2ちゃんの書き込みなのですが「人間が本気を出したらAlphaGoなんて雑魚」というのがありました。お聞きしますが2016年の対局で人間は本気出していなかったという事ですか。へー。

これは私の憶測なのですがプロ棋士の多くは毎日でもいいからAlphaGoと打ちたいのではないでしょうか。私みたいなド素人からするとチンプンカンプンなのですが囲碁のプロ達にはAlphaGoの凄さがわかるはずです。わかればそこから学んでみたいもっともっと囲碁の未知なる領域に踏み込んでみたいと思われるのではないかという事です。

今回、新たに開発した「ＡｌｐｈａＧｏＺｅｒｏ」は答えを導くデータがなくても、人工知能がみずから試行錯誤を繰り返して、よりよい答えにたどり着く、「強化学習」という手法を取り入れたということです。

そして、囲碁の基本ルール以外には何も教えず、わずか３日間で５００万回の対戦をひとりでに繰り返して強さを身につけた結果、トップ棋士を破った従来型の人工知能に圧勝したということです。

さらに、新型の人工知能は白紙の状態から学習する中で、数千年におよぶ囲碁の歴史で人間が編み出してきた「定石」と呼ばれる、最善の手をいくつも思いついただけでなく、全く新しい「定石」を生み出したとしています。

研究チームは人工知能はもはや人間の知識に制約されなくなったとしており、今後、地球温暖化対策や医療システムの改善など、さまざまな課題の解決に役立てられるとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/