【ネタバレ注意】エイリアン:コヴェナント
ネタバレ注意
エイリアン:コヴェナントが2017年9月15日(金曜日)に日本で公開されます。アメリカでは2017年5月4日に公開されています。監督はリドリー・スコットです。気になる点についてネタバレをして参ります。
エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)は出演しているの?
出演しているか?していないか?と聞かれれば出演しています。プロメテウス(2012)のラストでは勇敢にもエンジニアの星にデイヴィッドと旅立っていきます。いったいどうなるのだろうと思った方も多いのでは。プロメテウス2で地球人としての出演はエリザベスとデイヴィッドだけになるのでは?と。そこは都合よく作られています。リドリー・スコット監督に都合がよくてもこちらは納得のいかない内容の映画です。
ノオミ・ラパスのファンであればエイリアン:コヴェナントは観ない方が良いかなと思いました。本当に酷いことになっています。それでいて一体彼女がどうしてああも悲惨な末路を迎えたのかはまったく描かれていません。プロメテウスと同じでモヤモヤした気持ちになる事間違いなしです。
エイリアンの卵が予告編で出てきたけど何が卵を産んだの?
不明です。説明がまったくありません。
エイリアンはやっぱり怖いの?
怖くありません。この映画はエイリアンが主体の映画ではありません。ちょびちょび出てきますが人間達がエイリアンに追い詰められていく恐怖は描かれていません。B級映画に出てくるモンスターという感じですね。予告編でエイリアンがコックピットの窓をガンガン頭突きするシーンで「怖い」と思われた方、がっかりする事でしょう。
人類誕生の謎は解明されるの
されません。監督が人類誕生の謎はなかった事にしています。エンジニアがエキストラ扱いのレベルなのですよ。彼らがメインの話だったはずなのに。エンジニア達はデイヴィッドによって滅ぼされてしまいます。よって人類誕生の謎はこのシリーズにおいて解明される事はないと思います。そこを期待するとがっかりします。
ひどい映画のようだけど?
ひどい映画です。
前作プロメテウスでは星座を辿って星に辿り着きます。そして遺跡の中でいきなりヘルメットを脱いでしまいます。エリザベス・ショウ博士の彼氏がバカでこいつも一応科学者なのに「地球と同じ空気だ」とかなんとか言って脱いでしまいます。今作エイリアン:コヴェナントではなんとヘルメットさえ着用していません。へんてこりんな帽子を被っているだけです。そのせいで変なキノコ(おそらくデイビッドが作り出したと思われる)を踏んづけてその胞子が耳に入り体内にエイリアンを宿してしまいます。バカすぎます。何でキノコからエイリアン?に対する説明もあまりありません。デイヴィッドが「自分で色々作った実験した俺凄いでしょ」的な事をドヤ顔で自慢するだけです。
「この星は危険だ」と映画の後半でようやく気がついたバカ御一行様は上空で待機している宇宙船コヴェナント号に救助を求めます。この方法がまた呆れます。なんとノートパソコンと小さなアンテナで「ヘルプ」とやるのです。科学が発達してる時代設定なのにノートパソコンですよ。それと「電波が届かない」と言い出して雨の中(どんな成分を含んでいるかも不明で危険なのに)屋外で助けてーと連絡を取ろうとする無能ぶり。
ガッカリする?
本気で観るとがっかりします。宇宙船やメカのデザインも目新しくないです。登場人物はほとんどバカです。ツッコミどころ満載です。
脚本がだめです。
前作プロメテウスには本当の脚本というものが存在しました。町山智浩氏の動画で知ったのですが本来の脚本はかなり興味深いものです。どうして人類を創造したエンジニアが人間に対して怒りを感じたかも書かれています。「なるほどなー」となります。しかしこの脚本をリドリー・スコット監督は気に入らなかったようです。ドラマLOSTシリーズのどうでもいい脚本家のどうでもいい脚本を採用しました。
プロメテウスが意味不明な内容の映画になりました。それを引き継ぐ今作エイリアン:コヴェナントの脚本がうまく書かれるわけもないのです。結果「もうめんどくせぇ」って内容になっています。
で、どうなの?
この映画はデイヴィッドのデイヴィッドによるデイヴィッドのための映画です。おしまい。
町山智浩氏のプロメテウス解説(かなり詳しく説明されています)
コメントを投稿